厚口刀身2尺5寸5分、1,121g
厚口刀身の刃渡り2尺5寸5分、柄長8寸5寸、鞘を払って1,121gの居合刀です。
長大な刃渡りに重めの鍔を付け1,110g前後の重量指定をいただき、非常に重厚な一振に仕上がりました。
重量指定をいただく場合、多くは通常製作よりも軽量方向へのご希望が多いですが本刀はその逆でした。そのため下研ぎの段階から刀身になるべく肉を残して重量を確保する工夫がなされました。
このような雄大な刀身には華美な重花丁子刃文が良く映えますね。
ご希望の重量条件を満たすため、鍔も重めのものが選択されています。T-021-MIR3 春日唐草図鍔は160g程度の重量があり刀部が取扱う現代物の鍔では2番目の重さを誇ります。
- 1位
- 173g: T-045-MIR4 鷲図鍔
- 2位
- 161g: T-021-MIR3 春日唐草図鍔
- 3位
- 146g: T-126-NIR9 八角形千鳥図鍔
- 4位
- 140g: T-069-MIR4 斧題目図鍔
- 5位
- 138g: T-017-MIR4 七夕図鍔
柄の長さは8寸5分(約25.8cm)で、刃渡りに対して少し短めの印象を受けます。
正絹糸で諸捻巻。やはり正絹糸の柄巻が見栄えが良いですね。木綿糸と比べると光沢があって品が良く非常におすすめです。
また柄糸として伸縮性やハリなどがちょうど良くゴワついたりしないため、多くの柄巻の職人や内職さんなどから巻きやすいと評判です。
縁頭と目貫は龍の図柄でまとめられました。
黒石目塗の鞘の鯉口には補強金具を付けて鯉口割れの未然防止をしています。
補強金具の材質は銅と真鍮の2種類があり、製作内容に応じて工房が選択し取付を行っています(都合上、どちらかのご指定はいただけません)。
この補強金具を付けたとき、着色しない状態で納品を受けることがほとんどですが本刀は黒く仕上げられました。
恐らく今後のご注文分は同様に黒い仕上げをしてお届けをすることになると思います。
栗形には黒仕上げのシトドメ金具が付きます。栗形と同系色なので主張することなく馴染んで落ち着いた印象になります。
製作内容詳細
※表示する価格は受注当時のものです
- 価格
- 80,000円台
- 重量
- 鞘をはらって1,121g
- 刀身
- 厚口刀身、約77.3cm (2尺5寸5分)
- 刃文
- 重花丁子
- 切先
- 通常
- 刀身彫
- 棒樋
- ハバキ
- 金仕上げ
- 切羽
- 黒イブシ
- 鍔
- T-021-MIR3 春日唐草図鍔
- 柄長
- 約25.8cm (8寸5分)
- 柄形
- 標準
- 鮫皮
- 短冊着、親粒無し、白(無着色)
- 柄巻
- 諸捻巻、正絹、黒
- 縁頭
- K-035-MBR2 瑞雲に龍図
- 目貫
- M-065-MAY2 這竜図
- 鞘塗
- 黒石目塗
- 鯉口
- 補強金具
- 栗形
- 上シトドメ/黒仕上げ
- 下緒
- —
- 鞘尻
- 通常
- バランス
- 重量指定、重心標準(無調整)
- 希望重量
- 1,110g前後
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