“刀都” 岐阜県関市

刀部は、刃物のまちとして広く知られる岐阜県関市に所在します。
現在では包丁やナイフ、爪切りのような生活に役立つ刃物の製造が盛んですが、古来、武士の世であった時代にはながく日本刀の名産地として名を馳せました。
廃刀令や戦争などの危機を何度も乗り越え、脈々と受け継がれてきた伝統の技と精神から生み出される刀剣とその外装は、現在も多くのひとを魅了し続けています。

地元職人との密接な連携

刀剣の製造は、大きな工場で材料から完成品になるわけではありません。部位ごとに製作する専門の職人たちから成る分業制の品物です。古来から刀剣製造で栄えた関市には、現在でも市内および近隣に個々の専門職人が工房をかまえて集結し、その技を磨いています。
刀部ではそうした地元職人と密接に連携することでお客様のご希望を作り手にダイレクトに伝えたり、職人からの伝言をお客様にお知らせすることができます。
職人と刀部との間で御刀や工作依頼品のやり取りを手渡しで行えるのも魅力のひとつ。運送時における破損リスクの機会が低減できるうえ、余計な運送コストが掛からないぶんだけ安価な料金でのご提供が可能です。

わかりやすい情報の発信

店主は関市内の高校を卒業後、競走馬の育成や精密機械のリペアエンジニア、通販会社のインフラエンジニアなど多くの異業種を経て模擬刀の製造販売に携わるようになりました。
それまでの経験・知見を活かして正誤のあやふやな情報や誇大な表現を是正し、お客様が正しく適切に商品の購入検討が行える環境整備に努めました。
日進月歩の勢いで進歩してゆくインターネット技術の機能を活用した、多数の項目を選択してかんたんに注文をすることができる居合刀特注製作の仕組みは非常に好評を博し、多くの皆さまに理想の居合刀をお届けしています。

世のニーズに柔軟に対応したい

特注製作のシステムを通じて多数のご依頼・ご相談をいただきました。この経験から、皆さまからどのような居合刀が求められているのかを深く知ることができました。
それはご提供したい製品やサービスの姿が具体的になると同時に、技術条件や業界慣習に縛られて製品化することができないジレンマとの闘いでもありました。
そんな中、機を得て独立を決意。
皆さまのさまざまなご要望に、関市の伝統と技術で柔軟にお応えしていく刀部が誕生いたしました。
「何かあれば刀部に聞けばいい」 そんな存在になれるよう、努力を重ねてまいります。