製作事例

刀部へご依頼いただいた日本刀の拵や居合刀(模擬刀)製作・工作の内容詳細を写真をまじえてご紹介しています。ご検討中のみなさまの参考資料としてご活用ください。(事前に掲載のご承諾をいただいた方のみご紹介しています)

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中国F様 居合刀特注製作(黒と銀の2色でまとめた洗練された拵)

厚口刀身の刃渡り2尺3寸5分、柄長8寸、鞘を払って911gの居合刀です。無双直伝英信流を学んで4年目の中国の居合家からのご依頼で初めて海外からご注文をいただきました。模擬刀ながら銀製の金具を多く使い、全体を黒と銀の2色でまとめています。武用として落ち着きながらも洗練された印象の一振に仕上がっています。

福島県S様 日本刀諸工作(差し込み研ぎ、柄巻直し、型鞘新調)

平成十六年に岐阜県で登録の御刀です。兼弘作。刃渡り74.5cm、反り1.8cm。拵付き。日々居合の稽古で愛用されている御刀の修繕をご依頼いただきました。もともと柄巻直しと替鞘新調のご相談でしたが、御刀をお預かりしたところ深い錆が生じていたため研ぎ直しを合わせて承りました。

山口県K様 居合刀特注製作(5万円台でつくる標準刀身の居合刀)

標準刀身の刃渡り2尺3寸、柄長8寸5分、鞘を払って797gの居合刀です。居合刀の特注製作と聞くと高額な印象を受けがちですが、刀部では差額なしでご指定いただける選択肢を多数ご用意しています。これらをうまく活用することでお好みの居合刀を比較的安価に入手することができます。本刀は鍔と目貫のみ有料オプションを選択し、その他は無料で選択可能な範囲で構成された黒い居合刀です。

神奈川県T様 日本刀諸工作(柄前製作と鞘の修理)

平成十年に鹿児島県で登録の御刀です。薩州住源盛篤作。刃渡り71.6cm、反り1.7cm。拵付き。古くなった柄前を新しいものにあらため、鞘は既存のものを活かしてご希望の使用感になるよう工作を行いました。鍔のガタも修正し今後長らくご愛用いただける居合刀に生まれ変わっています。

千葉県S様 居合刀特注製作(7万円台でつくる大切先刀身の居合刀)

大切先刀身の刃渡り2尺5寸5分、柄長8寸、鞘を払って1,153gの居合刀です。高額になりがちな大切先刀身を使いながらも無料で指定可能な選択肢をうまく利用して7万円台に収めた好例です。迫力たっぷりの大切先刀身に相応しく1,000gを超える重厚な居合刀で、ご使用者様の体力づくりにも大いに役立ちそうな一振となりました。

埼玉県K様 居合刀特注製作(迫力と実用性を両立した大切先刀身の居合刀)

大切先刀身の刃渡り2尺5寸、柄長9寸、鞘を払って982gの居合刀です。標準刀身や厚口刀身と違って大切先刀身は棒樋が標準では掻かれません。そのため大切先の迫力に見合った重厚な居合刀になるんですが、本刀は棒樋を掻いて実用的な重量までの軽量化に成功しており、迫力と実用性を両立した武用の一振になりました。

山形県I様 日本刀緒工作 拵一式製作(居合作)

平成二十八年に福岡県で登録の御刀です。笹露 筑州住宗重作昌親共鍛記之。刃渡り72.6cm、反り1.9cm。白鞘付き。以前にご依頼をいただいた居合刀(模擬刀)の刀身交換にご満足をいただき、引き続き日本刀の拵製作もご用命いただきました。拵は実用本位の居合作ですが、柄下地・鞘下地ともに御刀に合わせて一作していますのでご依頼者様の身体と御刀をしっかりと守り今後長くご愛用いただけます。

京都府Y様 日本刀諸工作 拵一式製作(標準作)

令和元年に東京都で登録の御刀です。綂景(綂は統の旧字体)。刃渡り60.3cm、反り1.6cm。白鞘付き。観賞用として見栄えの良い華やかな拵を求められ、「縁があって自身の手元に来てもらえた御刀により良い拵を」 という想いから途中で小柄櫃追加もご依頼もいただきました。別途お手持ちの脇差の拵が桜の図柄の金具に若狭塗鞘であることから、本刀もそれに揃えた拵になっています。

神奈川県S様 居合刀特注製作(新陰流を学ぶ女性剣士の愛刀。号:臥龍梅)

標準刀身の刃渡り2尺2寸、柄長7寸5分、鞘を払って727gの居合刀です。新陰流を学び始めて3年目の女性剣士の愛刀です。金具の竜と梅の組合せから「臥竜梅」と名付けられました。”臥竜”とはまだ世に知られていない実力者の意があるため、これからさらに飛躍しようとする居合家の愛刀にはぴったりだと感じます。

栃木県W様 日本刀諸工作 拵一式製作(標準作)

平成十年に岐阜県で登録の御刀です。早勝美濃守盛光。刃渡り55.5cm、反り1.2cm。白鞘付き。愛刀家のご依頼者様が最初に求めた愛着のある脇差だと伺っています。この御刀に見て楽しむにための拵一式製作のご依頼をいただきました。全体的に黒と金の2色にまとめられ統一感のある拵になっています。

東京都M様 居合刀特注製作(女性剣士が振るう大身の居合刀)

厚口刀身の刃渡り2尺6寸、柄長9寸、鞘を払って895gの居合刀です。別の居合刀(刃渡り2尺4寸、柄長8寸5分、鞘を払って790g程度)を長く愛用されていましたが、師事されておられる先生からの「もっと長い刀を扱えるように」とのご指導を受け本刀のご依頼となりました。棒樋深彫りや軽めの鍔を選択される工夫に加え工房へ「○g前後」ではなく「○g以下」という製作依頼でご希望重量を実現するお手伝いをさせていただきました。

東京都H様 居合刀特注製作(本黒石目塗腰鮫着鞘)

標準刀身の刃渡り2尺4寸、柄長8寸5分、鞘を払って793gの居合刀です。重花丁子の刃文が映える刀身は、横手筋を構造的に立たせる横手研ぎに棒樋の真剣樋工作、掻き流しと見どころたっぷりです。鞘は通常の黒石目よりも目が細かく品の良い本黒石目地に鯉口周りだけ鮫皮を着せて研ぎ出しました(腰鮫着)。腰鮫着は見栄えの良さもさることながら、割れやすい鯉口周りを補強できる一石二鳥の工作です。