製作事例

刀部へご依頼いただいた日本刀の拵や居合刀(模擬刀)製作・工作の内容詳細を写真をまじえてご紹介しています。ご検討中のみなさまの参考資料としてご活用ください。(事前に掲載のご承諾をいただいた方のみご紹介しています)

122件の記事があります

大分県K様 模擬刀特注製作(写し刀身に着せる白い糸巻太刀拵)

以前に鶴丸国永写しの模擬刀身製作をご依頼いただいたお客様から、あらためてその刀身に着せる太刀拵の製作をご注文いただきました。菊と桐紋の揃い図柄の太刀金具を使って白い糸巻太刀拵をおつくりしました。

宮城県N様 日本刀諸工作(標準作/茶系の色合いでまとめた観賞用の拵)

平成7年に兵庫県で登録の御刀です。摂州住人秀久作。刃渡り72.0センチ、反り1.6センチ。白鞘入り。過去の製作事例をお気に召していただき、それに似た拵の新調をご希望いただきました。御刀の寸法条件などから事例通りにおつくりすることが難しかったためご希望をお伺いしながら製作内容を打合せました。

北海道T様 模擬刀特注製作(結婚する友人に贈る嫁入り短刀)

「今度結婚することになった女性の友人にしっかりとしたお守り刀を持たせたい」と相談をいただきました。鯰尾造の模擬刀身に黒呂塗の合口拵をご希望いただき、これを基本として嫁入り短刀として相応しいものとなるようできる限りの工夫をしました。

東京都S様 居合刀特注製作(古希を過ぎた老剣士のための軽い居合刀)

軽量刀身の刃渡り2尺3寸、柄長8寸、鞘を払って722gの居合刀です。できるだけ軽い居合刀をお求めということで軽量刀身をつかって素軽く仕上げました。刀装具はすべて密教に関わる図柄で統一されておりご依頼者様が本刀に込める祈りを感じさせます。全体的に秋が深まったような色合いでまとめられた雰囲気の良い一振です。

岩手県L様 日本刀緒工作(鑑賞作/もし鎌倉期に半太刀拵があったなら)

令和4年に東京都で登録の御刀です。(金象嵌)兼光。刃渡り66.3センチ、反り1.5センチ。白鞘入り。「もし鎌倉期に半太刀拵があったなら」という仮想の革包半太刀拵様式の拵一式のほか、白鞘新調と再研磨のご依頼をいただきました。鎌倉期の力強い雰囲気が感じられる素晴らしい拵に仕上がっています。

東京都I様 日本刀諸工作(標準作/歌仙拵狙いの柄前その他の製作)

日刀保の鑑定から返ってきた御刀をお預りし、歌仙拵狙いの武用の柄前一式新調に合わせて切羽と鍔も新たにおつくりさせていただきました。柄長7寸5分の鹿燻べ革糸巻柄です。縁金はシボ革を着せて漆掛け、鮫皮は黒漆掛け古色仕上げです。

長野県K様 日本刀諸工作(標準作/凝ったつくりの松代拵)

令和4年に静岡県で登録の御刀です。無銘。刃渡り28.1センチ。拵付き。揃い図柄の一式金具を持込いただき松代拵の製作をご依頼いただきました。松代拵とは江戸時代の松代藩でつくられたお国振りで、拵に用いる金具がすべて真鍮地であることが特徴です。

福島県M様 居合刀特注製作(肥後金具をつかった迫力ある大振りな居合刀)

厚口刀身の刃渡り2尺6寸、柄長9寸、鞘を払って970gの居合刀です。拵の姿を決める縁金・頭金・鐺金具に肥後金具を使い、革巻の柄前、印籠刻の鞘で、どこか歌仙拵のcを感じる一振です。

愛知県Y様 居合刀特注製作(重厚な存在感を放つ大切先の居合刀)

大切先刀身の刃渡り2尺3寸、柄長1尺、鞘を払って947gの居合刀です。刃渡りに比して長大な柄前は居合刀全体の3分の1程度を占めます。迫力ある大切先に色味を抑えた拵が相まって、非常に重厚な存在感を放つ一振です。

軍刀拵合せの模擬刀身製作3種

刀部では模擬刀身のみの製作も承っており、先の大戦時につくられた軍刀の拵に合わせた模擬刀身製作のご依頼も多くいただきます。これまでご依頼をいただいた中から大きく特徴の違う3種の軍刀をご紹介します。

栃木県I様 日本刀諸工作(標準作/歌仙拵を範にとった武用の拵)

平成6年に東京都で登録の御刀です。無銘。刃渡り71.5センチ、反り1.85センチ。白鞘入り。居合道の型稽古専用としてお使いになる御刀に歌仙拵を想わせる拵を着せるご相談をいただきました。厳密な拵の写しではなく歌仙拵風として無理のない範囲でおつくりさせていただきました。

神奈川県S様 居合刀特注製作(鶴丸国永写しの模擬刀に着せた常磐の打刀拵)

平安時代の名工・国永によってつくられた太刀「鶴丸国永」の特徴をできる限り再現した写し製作の模擬刀身です。刀身は太刀ですが居合道の稽古で使えるように打刀拵様式の外装も合わせてお求めいただき、雪持ちの大樹を思わせる風雅な拵一式を着せてお届けしました。