大切先刀身2尺4寸、960g

大切先刀身の刃渡り2尺4寸、柄長8寸、鞘を払って960gの居合刀です。
ご注文をいただく前から熟考を重ねられたご依頼者様好みの一振で、居合刀ではありますが実用ではなく観賞してための楽しむ模擬刀です。

大切先刀身で通常製作をした場合、切先は15cm程度になります。本刀は10cm程度のご指定に加えてご希望の切先の姿の画像をご提供いただき、それにできる限り似せる調整を行いました。 棒樋も鎬地いっぱいに掻くのではなくいただいた画像をできるだけ忠実に再現し、重厚な刀身を少しでも軽くするように深彫りしてハバキ下まで掻流しをしています。

鍔と目貫はご依頼者様の私物を持込いただき拵に使いました。
柄下地は真剣柄のため柄から刀身を抜くことができます。なぜ真剣柄のご依頼をいただいたのか理由まで伺っていませんが、刀身だけを楽しんだり柄前のお手入れしたりすることができ楽しみ方の幅が広がります

柄巻は牛の裏革です。紺色のご指定なんですが、本刀の柄糸の色はこれまでの紺色よりも少し緑が強くどちらかといえば鉄色に近い印象でした(メーカーの都合によるものだと思います)。

鞘の鯉口・栗形・鞘尻にはそれぞれ金具が付きます。 鯉口金具は鞘の色にあったものですが、栗形金具は銀仕上げでワンポイントになっています。 鞘塗は当店の特注製作フォームにはご用意のなかった黒渦巻塗ができないか事前にご相談をいただき、個別に対応をさせていただきました。 よく練られた練革のような重厚で味のある風合いに仕上がっています。

製作内容詳細

※表示する価格は受注当時のものです

価格
190,000円台
重量
鞘をはらって960g
刀身
大切先刀身、約72.7cm (2尺4寸)
刃文
大湾れに箱刃
切先
寸法指定、横手まで10cm。画像を参考に形状調整
刀身彫
棒樋深彫り、真剣樋、掻流し
ハバキ
庄内、金仕上げ
切羽
金仕上げ
持込品
柄下地
真剣柄
柄長
約24.2cm(8寸)
柄形
標準
鮫皮
短冊着、親粒有り、黒仕上げ
柄巻
諸捻巻、牛革裏、紺
縁頭
K-012-NBR9 肥後石目図
目貫
持込品
鞘塗
黒渦巻塗
鯉口
G-028-3BR3 肥後石目図(土方)
栗形
R-028-3BR2 肥後石目図(土方)
下緒
無し
鞘尻
C-012-NBR9 肥後石目図

お客様の声

お世話になっております。
発送して頂いた注文刀は先日無事に届き、週末にゆっくり鑑賞しておりました。

自分の好みを凝縮したような一振りですが、理想通りの素晴らしい仕上がりとなり、たいへん満足しております。
迷っていた鯉口金具は自分にとってはちょうど良い寸法となっており、選択して良かったです。
また、特注でお願いした鞘塗りも独特の模様と光沢が美しく、眺めていて飽きません。
選択肢にない希望に細かく応じて頂き、本当にありがとうございました。

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