厚口刀身2尺3寸5分、949g

厚口刀身2尺3寸5分、949g

厚口刀身の刃渡り2尺3寸5分、柄長8寸5分、鞘を払って949gの居合刀です。
刀部が特注製作フォームでご用意しているほぼ全ての有償工作をこれでもかとほぼすべて注ぎ込んだ、非常に贅を凝らした一振のご依頼をいただきました。 柄も鞘も鮫皮で包み込んで堅牢性を確保すると同時に美観高く仕上がりました。

身幅・重ねが豊かで鎌倉中期頃を想わせる厚口刀身深めの棒樋を掻きました。樋先は刀樋(真剣樋)、元は丸留です。 切先は横手筋を構造的に立たせる横手研ぎで真剣のような鋭さを印象づけます。(非常に人気のあった横手研ぎですが、諸事情により2022年5月を以て廃止とさせていただきました) 鍔は金・銀鍍金で勇壮な武者を表現した鉄地 騎馬武者図鍔です。

柄長は模擬刀で一般的な8寸5分。刃方・棟方を反らせる立鼓柄は、鮫皮を腹合せに着せ塗師が研ぎ出して黒と赤の二色に仕上げる暗朱研出しで独特の雰囲気をまとっています。 重厚な雰囲気に合う豚表革糸の柄巻はしっとりと握りやすく実用性も高くおすすめです。縁頭、目貫はともに銀地のものをご指定いただきました。

鞘全体を鮫皮で包んで研出す総鮫着鞘。お国拵のひとつである肥後拵で多く見られるもので、見栄えの良さと丈夫さを兼ね備えます。 栗形から少し下がった位置には居合刀としては珍しい返角が付きます。 鞘尻には縁頭と揃い図柄となる梵字図の鐺金具が光ります。

製作内容詳細

※表示する価格は受注当時のものです

価格
290,000円台
重量
鞘をはらって949g
刀身
厚口刀身、約71.2cm (2尺3寸5分)
刃文
大湾れに箱刃
切先
横手研ぎ
刀身彫
棒樋深彫り、真剣樋、丸止
ハバキ
庄内、金仕上げ
切羽
金仕上げ
T-023-MIR3 騎馬武者図鍔
柄長
約25.8cm (8寸5分)
柄形
両立鼓
鮫皮
腹合着、暗朱研出仕上げ
柄巻
黒色豚革表糸 諸捻巻
縁頭
K-032-MSV0 梵字図
目貫
M-035-MSV0 金剛杵図
鞘塗
総鮫着黒呂塗
鯉口
水牛角
栗形
水牛角、上シトドメ/金仕上げ
返角
返角付き
下緒
正絹亀甲、紺・白
鞘尻
C-032-MSV0 梵字図

お客様の声

お願い致しておりました特注居合刀、本日確かに受領致しましたので御報告申し上げます。丁寧な梱包にてお送り戴き、ありがとうございました。

御刀はイメージ通りの素晴らしい仕上がりで、大変満足致しております。末永く大切に使わせて戴きます。

このたびは誠にお骨折り戴き、感謝申し上げます。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

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