標準刀身2尺3寸5分、853g
標準刀身の刃渡り2尺3寸5分、柄長8寸、鞘を払って853gの居合刀です。
横手研ぎの刀身に手のひら写真をもとに調整した真剣柄の柄前、篠笛塗の本鞘に透塗の替鞘まで付く贅を凝らした一振です。
鍔と縁頭は仏教由来の図柄で、神仏の加護を願うような拵にまとめられています。
職人が手作業で時間を掛けて研ぎ出した切先は模擬刀ながら横手筋が構造的に立ち、まるで真剣のような鋭い印象を放ちます。 棒樋を掻かず、切先方で一度だけ大きく湾れ緩やかに収束してゆく広直刃の刃文は派手さはないもののいつまでも飽きがこない良さがあります。 鍔は竪丸形で打返し耳、梵字を影透かしにした梵字図鍔です。
柄長8寸。手のひら写真をご提供いただき職人が適すると考える姿に調整をしました。 牛裏革の柄巻は表面に短い起毛処理がされているため、この起毛がなくなってしまわないうちは滑りづらく握りやすいという声を多くいただきます。 縁頭は仏典のなかで仏の教えをたたえた偈文図。奈良三作に数えられる名金工師・土屋安親の作を写したもので、頭金は大学形と呼ばれる珍しい形状をしています。
本鞘は篠笛塗。二色の塗りを交互に塗り分けていくもので楽器の篠笛に多くみられることに由来しています。 この篠笛塗は撮影が本当に難しく、店主の未熟な腕では特徴をうまくお伝えすることができず申し訳ない限りです。 艶の異なる黒色を交互に塗り分けています。
替鞘は透塗。塗りで着色をしきってしまうのではなく鞘下地の木目を個性として活かす塗りです。 非常に目を引く塗りながら派手でではなく、独特な趣のある雰囲気に仕上がります。
製作内容詳細
※表示する価格は受注当時のものです
- 価格
- 140,000円台
- 重量
- 鞘をはらって853g
- 刀身
- 標準刀身、約71.2cm (2尺3寸5分)
- 刃文
- 広直刃
- 切先
- 横手研ぎ
- 刀身彫
- 樋無し
- ハバキ
- 庄内、銀仕上げ
- 切羽
- 銀仕上げ
- 鍔
- T-051-MIR4 梵字図鍔
- 柄下地
- 真剣柄
- 柄長
- 約24.2cm (8寸)
- 柄形
- 手合わせ
- 鮫皮
- 短冊着(親粒無し、黒仕上げ)
- 柄巻
- 紺色牛裏革糸、諸捻巻
- 縁頭
- K-053-MBR3 偈文図
- 目貫
- M-005-MAY3 鯰に瓢箪図
- 本鞘 鞘塗
- 篠笛塗
- 鯉口
- 水牛角
- 栗形
- 通常
- 返角
- 無し
- 下緒
- 無し
- 鞘尻
- 通常
- 替鞘 鞘塗
- 透塗
- 鯉口
- 通常
- 栗形
- 通常
- 返角
- 無し
- 下緒
- 無し
- 鞘尻
- 通常
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