無銘/72.8センチ、拵一式製作(居合作)

無銘/72.8センチ、拵一式製作

令和参年に愛媛県で登録の御刀です。無銘。刃渡り72.8センチ、反り1.4センチ。拵付き。
凝った良い拵が付いていましたが経年劣化によりそのまま実用できる状態ではなかったため、思いきり武道稽古に打ち込める拵を新調させていただきました。 はるばる群馬県から刀部(岐阜県関市)までキャンピングカーでお越しいただき、御刀を実際に手に取りながらお打合せしました。 ついこちらまで笑顔になってしまうような非常に朗らかな方でした。またお会いしたいですね。

もともと付いていた拵は正絹巻の柄に鍬形鐺金具の付いた塗鞘。鞘には恐らく銀蒔絵の梅が描かれ、鍔・縁金・頭金も梅の図柄でした。 当初はこの塗鞘で居合の稽古を行いたいと仰っていましたが良い工作のされた鞘のためこれ以上の損耗は忍びないと考えました。 この塗鞘は観賞用としてご保管され稽古用には型鞘を別途ご用意いただくことをおすすめし、ご依頼をいただきました。

鍔は良い鉄味の竪丸形で鞘の蒔絵と同じ梅が彫られています。花弁の肉を残したものと彫下げたものの2種類で表現されており見応えがあります。 茎に対して茎穴があまりにも大きかったため責金をして茎の保護と同時にガタ止めを行いました。切羽は型物の金仕上げです。

付いていた拵の柄巻を解き、縁頭と目貫を使って柄前を新調しました。縁金・頭金には鍔と同じような花弁の表現がなされており、揃い金具だということが窺えます。 柄巻は茶色の木綿糸で諸捻巻。元の柄よりも菱目が大きくなったため、目釘は差裏から打ち込んでいます。

見どころの多いもとの鞘は大切にご保管をいただき、稽古用に型鞘を使った塗鞘をご用意しました。 黒石目塗は細かな傷が目立ちにくいため実用の拵に適しています。

工作内容詳細

※表示する価格は受注当時のものです

価格
60,000円台
御刀
無銘 72.8センチ
ハバキ
現状のもの
切羽
型切羽 金仕上げ
元の拵のもの、責金
柄下地
製作(居合作)
柄長
8寸3分程度(約25cm)、姿良く
柄地
鮫皮 短冊着(親粒無し、無仕上げ)
柄巻
茶色木綿糸諸捻巻(居合作)
縁頭
元の拵のもの
目貫
元の拵のもの
鞘下地
型鞘
鞘塗
黒石目塗
栗形
通常
鞘尻
通常

お客様の声

ありがとうございました。素晴らしい仕上がりで驚きました。細かな所まで気配りされて。又古い鞘にも手をおかけて頂きありがとうございました。また機会がありましたらお会いできるのを楽しみにしております。

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