厚口刀身2尺6寸、1,150g

厚口刀身の刃渡り2尺6寸、柄長8寸5分、鞘を払って1,150gの居合刀です。
事情により日本刀を所有することができないご依頼者様がせめてご希望を満たす模擬刀の製作をご依頼いただきました。
実用向きの工夫をさることながら「不動さまと不思議なご縁がある」ことから、これを象徴する工作やご選択を随所にご指定された一振です。
- 厚口刀身2尺6寸、1,150g
- 拵全体
豊かな身幅と重ねで迫力のある厚口刀身2尺6寸。 刃文はすっきりとした直刃に横手筋を立てる横手研ぎ。光の当たり方によっては切先が白く輝き真剣と見間違うほどです。 鎬地には不動明王を象徴する護摩箸と同義とされる二筋樋を掻いています。二筋樋は狭く浅い樋になるため通常の棒樋よりも重くなります。 もし本刀が棒樋だった場合の目安重量は1,030gですが、それよりも120g重い1,150gになりました。ちょうど鍔1枚分重くなったような印象です。
- 横手研ぎで白く輝く切先
- 二筋樋は細く浅いため棒樋より重くなります
- 差表の二筋樋は掻流し
横手研ぎ工作の廃止について
多くの皆さまよりご依頼をいただいてきた横手研ぎ工作ですが、職人都合などの諸事情により2022年5月を以て廃止となりました。ご検討中の方には申し訳ございません。
差表の二筋樋はハバキ下まで掻流しますが、差裏は少し手前で止まり鎬地に梵字が彫られます。 梵字は不動明王を表すカーン。ご希望により少し細めに仕上げています。 鍔も不動明王が背負う炎である迦楼羅炎(かるらえん)を図取りした鉄地雲炎図。理由は伺っていませんが、ご希望により表裏逆に取り付けました。
- 差裏の文字彫(梵字カーン)
- 表裏逆に付けた鉄地雲炎図鍔
- 「刀盤賞鑑口訣」に掲載の不動図鍔
柄前は刀身の脱着が可能な真剣柄。 親粒の付いた短冊の鮫皮を着せています。事前にご相談をいただき経年変化の風合いを楽しめる時代仕上げにしました。 縁頭・目貫はともに銀地の獅子図で揃えています。
- 柄前全体
- 銀製の獅子図で揃えた金具
- 流水に獅子図の頭金
- 時代仕上げの鮫皮
- 柄前表裏
鞘は黒石目塗。黒い柄と鞘に明るい金茶の下緒が映えます。
- 金茶色木綿糸の下緒が映えます
- 黒石目塗鞘
製作内容詳細
※表示する価格は受注当時のものです
- 価格
- 150,000円台
- 重量
- 鞘をはらって1,150g
- 刀身
- 厚口刀身、約78.8cm (2尺6寸)
- 刃文
- 直刃
- 切先
- 横手研ぎ
- 刀身彫
- 二筋樋
- 刀身彫
- 差裏のハバキ元に梵字彫「カーン」(細め)
- ハバキ
- 金仕上げ
- 切羽
- 金仕上げ
- 鍔
- T-052-MIR4 鉄地 雲炎図鍔(表裏逆に)
- 柄下地
- 真剣柄
- 柄長
- 約25.8cm (8寸5分)
- 柄形
- 両立鼓
- 鮫皮
- 短冊着(親粒付き、時代仕上げ)
- 柄巻
- 諸捻巻 牛革裏/黒
- 縁頭
- K-058-MSV0 流水に獅子図縁頭
- 目貫
- M-086-NSV2 牡丹獅子図
- 鞘塗
- 黒石目塗
- 鯉口
- 通常
- 栗形
- 通常
- 下緒
- 木綿、金茶
- 鞘尻
- 通常
お客様の声
昨日、御刀受取致しました。
想像以上の出来栄えで非常に嬉しく思っております。豪壮ですが非常に繊細で美しい逸品です。
こだわりが強いが上に、ご迷惑お掛けして申し訳ありませんでした。
これから永らく大切にさせて頂きます。
この度は誠にありがとうございました。
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