厚口刀身2尺4寸、1,018g
厚口刀身の刃渡り2尺4寸、柄長7寸5分、鞘を払って1,018gの居合刀です。
試斬を学ぶ方からご依頼をいただいた実用の天正拵ですが、重量感のある鍔・しっとりとした握り心地の豚革巻柄・飴が溶けたような色合いの鞘塗と見どころもたっぷりの一振です。
刀身は大切先刀身と迷われましたが厚口刀身に決定をされました。刃渡り2尺4寸ですが持込いただいた鍔が重量豊かであったことも手伝って鞘を払った重量は1kgを超えます。 刃文は新刀の名工・鬼神丸国重を彷彿とさせる湾れに大乱れ。
柄長は少し短めの7寸5分。腰が低く踏ん張りのついた縁金にあわせて立鼓をとった天正柄です。柄頭には頭金ではなく水牛の角でできた角頭を付けています。 柄巻は焦茶色の豚表革で諸捻巻。豚革はしっとりと手に吸い付くような握り心地が素晴らしく当店おすすめの逸品です。鮫皮は漆掛けを模した黒仕上げで独特な雰囲気を演出しています。
柄下地は茎に合わせて鞘師が手づくりしました(真剣柄)。そのため刀身を真剣のように脱着することができ、模擬刀ながら高いメンテナンス性を実現しています。
本刀の最大の特徴といっても過言でないのが美麗な茶色曙塗。
ご検討時、見本となる写真をお送りいただき「このような鞘塗ができないか」とご相談をいただきました。
写真には本漆の古い潤塗と思われる鞘が写っており、擦れてところどころ色の明るくなった様が美しい鞘塗をご希望だと推察しました。
そこで濃淡の異なる茶系の塗料のみを使用し、地塗を覗かせる曙塗の技法を用いてご希望の鞘塗を再現しました。ねっとりと飴が溶けたような深い味わいのある鞘に仕上げることができたと思いますがいかがでしょうか。
製作内容詳細
※表示する価格は受注当時のものです
- 価格
- 120,000円台
- 重量
- 鞘をはらって1,018g
- 刀身
- 厚口刀身、約72.7cm (2尺4寸)
- 刃文
- 湾れに大乱れ
- 切先
- 通常
- 刀身彫
- 棒樋
- ハバキ
- 金仕上げ
- 切羽
- 金仕上げ
- 鍔
- 持込
- 柄下地
- 真剣柄
- 柄長
- 約22.7cm(7寸5分)
- 柄形
- 両立鼓
- 鮫皮
- 短冊着、親粒無し、黒仕上げ
- 柄巻
- 諸捻巻、豚革表、焦茶
- 縁頭
- K-057-MBRHN3 真鍮地 天正図縁金と角頭
- 目貫
- M-078-NBR9 菊唐草図
- 鞘塗
- 茶色曙塗
- 鯉口
- 通常
- 栗形
- 通常
- 返角
- 無し
- 下緒
- 人絹単色、黒
- 鞘尻
- 通常
お客様の声
待ちに待った居合刀を受けとりました!
色々とご対応もありがとうございました!
真剣鍔もきちんと装着されており嬉しいです。
とにかく鞘の塗に大感激です。これ以上ない美しさでまさに理想、それ以上でした!
もちろん、刀身、バランスも素晴らしく居合刀としても大変満足しております。
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