標準刀身2尺4寸、831g

標準刀身2尺4寸、831g

標準刀身の刃渡り2尺4寸、柄長9寸、鞘を払って831gの居合刀です。
金具の色こそ落ち着いていますが柄巻の緑、鞘塗の赤、下緒の白がひときわ目を引く華やかな拵は天正拵というよりも桃山拵といった印象を受けます。

標準刀身2尺4寸は、多くの方が取扱いやすい高い汎用性があります。刃文は乱れ。鎬地に掻かれた棒樋はハバキ元で留めずハバキ下まで掻流しです。 桜樹の下に馬がつながれたさまの桜馬図鍔は「咲いた桜になぜ駒つなぐ駒が勇めば花が散る」という歌を寓意したもので、男女の性に関した裏の意訳をもつ色艶のある鍔です。

柄は刃渡りに対して少々長めの9寸。「踏ん張りが強く腰の低い」特徴の縁金は強い立鼓をとる天正柄に適しています。柄頭には頭金はつかず水牛の角の角頭。 シトドメ穴が開いておらず柄糸を通すことができないので掛け巻きを行います。

鞘塗は拵の外観の多くを占めるため、拵そのものの印象を大きく決定づけます。本刀は朱呂塗生成色の下緒の組合せ。 光沢があって明るい色合いは品格の高さを演出します。

栗形にはシトドメ(並品)が付きます。シトドメ(並品)は下緒を通す部位に継目があります。この継目に下緒が引っ掛かりやすいので少々注意が必要です。

製作内容詳細

※表示する価格は受注当時のものです

価格
60,000円台
重量
鞘をはらって831g
刀身
標準刀身、約72.7cm (2尺4寸)
刃文
乱れ
切先
通常
刀身彫
棒樋、掻流し
ハバキ
庄内、金仕上げ
切羽
黒イブシ
T-022-MIR3 桜馬図鍔
柄長
約27.3cm (9寸)-
柄形
両立鼓
鮫皮
短冊着、親粒無し、黒仕上げ
柄巻
諸捻巻、木綿、鉄紺-
縁頭
K-057-MBRHN2 天正図縁金と角頭
目貫
M-039-MAY3 蟹図
鞘塗
朱呂塗
鯉口
通常
栗形
並シトドメ/金仕上げ
下緒
人絹単色、生成
鞘尻
通常

居合刀特注製作のご依頼はこちらから