厚口刀身2尺6寸、895g
厚口刀身の刃渡り2尺6寸、柄長9寸、鞘を払って895gの居合刀です。
ご依頼者様は別の居合刀(刃渡り2尺4寸、柄長8寸5分、鞘を払って790g程度)を長く愛用されていましたが、師事されておられる先生からの「もっと長い刀を扱えるように」とのご指導を受け本刀のご依頼となりました。
新しい居合刀の製作にあたって、道場の先輩に借りた刃渡り2尺4寸、980g程度の居合刀を振った際にふらついたことのあるご経験から、刃渡りを長くしたいがそれによって生じる重量増をできるだけ軽減したいとご要望がありました。 これを実現するため棒樋の深彫りや軽めの鍔をご選択される工夫に加え、工房へ「○g前後」ではなく「○g以下」という条件で製作依頼を行うお手伝いをさせていただきました。
厚口刀身2尺6寸で通常製作(棒樋、鍔重量100gとして)をした場合、重量目安は1,010gになります。その重厚な刀身を自身が無理なく扱えるようにするため、棒樋の深彫りをご指定いただきました。
さらに重量を軽減するため、軽めの鍔のなかから図柄が気に入ったT-088-MIR4 鉄地 木瓜形花文透図鍔をご選択。さらに重量指定を行ってご希望の刃渡りと重量を両立しました。 刃文はすっきりした飽きのこない直刃です。今後長くご愛用いただけます。
桜肥後縁頭は石目地に桜の花弁が映える図柄で非常に人気のある金具です。目貫も桜の図柄をご選択いただき、桜揃いの拵となりました。 紺色の木綿巻の菱目からのぞく暗朱仕上げの鮫皮が目を引く特徴ある柄前です。
黒石目塗鞘。石目塗は細かなキズがついても目立ちにくいため、実用本位の居合刀をお求めの方に人気があります。 鞘尻には縁頭と揃い図柄の鐺金具が付きます。
製作内容詳細
※表示する価格は受注当時のものです
- 価格
- 80,000円台
- 重量
- 鞘をはらって895g
- 刀身
- 厚口刀身、約78.8cm (2尺6寸)
- 刃文
- 直刃
- 切先
- 通常
- 刀身彫
- 棒樋深彫り
- ハバキ
- 金仕上げ
- 切羽
- 金仕上げ
- 鍔
- T-088-MIR4 木瓜形花文透図鍔
- 柄長
- 約27.3cm (9寸)
- 柄形
- 標準
- 鮫皮
- 短冊着、親粒無し、暗朱仕上げ
- 柄巻
- 諸捻巻、木綿、紺
- 縁頭
- K-037-MBR3 桜肥後図
- 目貫
- M-050-MAY9 桜図
- 鞘塗
- 黒石目塗
- 鯉口
- 通常
- 栗形
- 並シトドメ/金仕上げ
- 下緒
- 木綿、紺
- 鞘尻
- C-037-MBR3 桜肥後図
- バランス
- 重心標準(無調整)
- 希望重量
- 900g以下
お客様の声
先日、「注文番号 XXXX」の居合刀が到着いたしました。
要望通りに軽量化していただき、ありがとうございました。
次の稽古から使おうと思いますが、少し振ってみたところ、こちらの重さであれば何とか稽古の時間中ふらつかずにすみそうで、長さと若干の握り心地の違いは慣れてくることで何とかなりそうです。
開封した時は、赤の鮫皮と柄巻の木綿の紺の色合いは画面で見本を見た感じより明るい色の印象(組み合わせも要因と思いますが)でしたが、数日で見慣れてきました。
以前注文させていただいたものも合わせ、大切にさせていただきます。
大変ありがとうございました。
また何かありました時はよろしくお願いいたします。
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