長州住二王直清作 71.6センチ、拵一式製作(標準作)

長州住二王直清作 71.6センチ、拵一式製作

昭和38年に大分県で登録の御刀です。長州住二王直清作。刃渡り71.6センチ、反り1.5センチ。白鞘入り、拵付き。
ご依頼者様が展示即売会で一目惚れをしたという御刀をお預かりし、武道用の拵をおつくりしました。 もともと若い頃に剣道・居合道を学ばれていた方で定年を期に再度居合を始められたと伺っています。 白鞘入り、拵付きの状態で求められ、付属の時代物の拵は保管・鑑賞用として別途武道稽古用の拵一式をご依頼いただきました。

飽きずに長く愛用できるよう地味でも全体を黒でまとめたいとご希望をいただきました。 T-080-MIR4 鉄地 真龍透図鍔が良いと伺ったためこれに合わせて刀装具を龍で揃えてみました。奇しくもご依頼者様の干支も辰年でした。 この鍔は現代物ながら見応えのある高肉彫で人気がありますが、龍の彫り物と切羽が干渉しやすいため逃がす工作をする必要がありなかなか手が掛かります。

柄は8寸よりわずかに長い8寸1分。 ご依頼をいただいた標準作では諸摘巻を基本内容としていますが実用の拵のため緩みにくい片摘巻にしました。 下糸を捻り上糸を摘むことで緩みにくさと外観の良さを両立しています。

鞘は武用のそれらしく細かな傷が目立ちにくい黒石目塗です。 武道稽古用といえども御刀合わせでおつくりした鞘はぴったりと合って、やはり気持ちの良いものです。
拵一式と合わせて木はばき付きの継木もおつくりしました。

工作内容詳細

※表示する価格は受注当時のものです

価格
170,000円台
御刀
長州住二王直清作 71.6センチ
ハバキ
現状のもの(角度修正)
切羽
型切羽 金仕上げ
T-080-MIR4 鉄地 真龍透図鍔
柄下地
製作(標準作)
柄長
8寸1分程度(約24.5センチ)
柄地
鮫皮 短冊着(親粒付き、時代色揚げ)
柄巻
黒色正絹糸 片摘巻(標準作)
縁頭
K-056-MBR3 真鍮地 雲龍図縁頭
目貫
M-014-MAY3 合金 雌雄龍図目貫
鞘下地
製作(標準作)
鞘塗
黒石目塗
鯉口
水牛角
栗形
水牛角
鞘尻
水牛角
継木
木はばき付き

お客様の声

本日、待ちに待った二王が帰ってきました。
予想通り以上の仕上がりで嬉しい限りです。
早速、拵えに移して抜いてみましたが、バランスも良く、満足しています。これで稽古に励みがでますので、三段に挑戦しようと思います。
ありがとうございました。

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