標準刀身2尺3寸、881g

作画資料のための薩摩拵

標準刀身の刃渡り2尺3寸、柄長9寸、鞘を払って881gの居合刀です。
イラストなどを生業とする方から作画の参考資料とするための薩摩拵のご依頼をいただきました。 ご予算や日程などの諸都合から一般的な模擬刀製作の範囲内でできるだけ多くの薩摩拵の特徴を再現した模擬刀をご提案しました。 本作では薩摩拵のなかでも薬丸自顕流を修めた武士たちの佩刀に多く見られる特徴に注目しています。

刃渡りは定石程度の2尺3寸ですが棒樋を掻かずできるだけ重厚になるよう工夫しました。重さは外観と関係ありませんが、薩摩拵をふるった力強かったであろう薩摩隼人の印象まで伝われば嬉しいです。 刃文は高名な波平一派の特徴である直刃を基本として少し湾れて動きのある広直刃を選定しました。 鍔は非常に特徴的な鞘留め穴の開いた薩摩波千鳥図鍔です。

柄長9寸の柄前。刃渡りに対して長めの寸法となるのも薩摩拵の特徴の一つです。 柄地に鮫皮ではなく牛の革を短冊に着せ、刃方を谷なりに反らせた内反りの柄形。 呑込みの深い縁金で目貫は付けず正絹糸で一貫巻にしました。

鞘塗は黒塗りか朱塗りが定石ということで、見栄えのする朱呂塗を選択してみました。 鞘尻には縁金と同じように呑込みの深い波千鳥模様の鐺金具が付きます。

尚、本作と合わせて普遍的な脇差拵のご依頼もいただきました。このご紹介もしていますのでぜひご覧ください。

製作内容詳細

※表示する価格は受注当時のものです

価格
90,000円台
重量
鞘をはらって881g
刀身
標準刀身 二尺三寸(約70センチ)
刃文
広直刃
切先
通常
刀身彫
樋無し
ハバキ
金仕上げ
切羽
金仕上げ
T-050-MIR4 鉄地 薩摩波千鳥図鍔
柄長
九寸(約27.3センチ)
柄形
内反り
鮫皮
黒色牛革 短冊着
柄巻
黒色正絹糸 一貫巻
縁頭
K-033-MBR3 真鍮地 薩摩波千鳥図縁頭
目貫
無し
鞘塗
朱呂塗
鯉口
通常
栗形
通常
下緒
黒色人絹糸重打下緒
鞘尻
C-033-MBR3 真鍮地 薩摩波千鳥図鐺

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