1177京都府T様 日本刀諸工作

京都府T様 日本刀諸工作(標準作/小烏丸写し太刀に着せた打刀拵)

倣 小烏丸安芸国住脇中源貞幸同嫡子貞則/62.4センチ、拵一式製作(標準作)

倣 小烏丸安芸国住脇中源貞幸同嫡子貞則/62.4センチ、拵一式製作(標準作)

昭和五十三年に広島県で登録の御刀です。倣 小烏丸安芸国住脇中源貞幸同嫡子貞則。刃渡り62.4cm、反り1.2cm。白鞘付き。
切先両刃造の代表作として知られる小烏丸を写した太刀打刀拵を着せました。 ある神社の神事に利用される御刀だとご依頼者様より伺っています。 直刀から湾刀への移行する過渡期の特殊な造り込みであるため、拵の姿を整えるのに非常に苦労をしたと職人が漏らしていました。

鍔は小さめながら厚みがしっかりして存在感のある薩摩波千鳥図鍔をご選択されました。

薄茶色の正絹糸で諸摘巻の柄。 太刀に打刀拵を着せているため、目釘穴の位置が通常よりも一菱分だけ柄頭方になっています。 鮫皮は親粒の付く一の切を時代色揚げして短冊着せにしました。経年変化の風合いが品の良さを感じさせます。

振袖茎とまではいきませんが大きな反りのついた茎のため、柄頭が棟方に大きく下がった柄になりました。 画像を透過合成してみました。柄糸の厚みなどを考慮すると茎尻付近の柄下地の厚みはほとんど無いギリギリの姿だと分かります。

鞘は黒石目塗です。縁頭と同じく石目地の鐺金具で鞘尻を補強しました。

ツナギのご依頼もいただきました。鎬筋に掻かれた添樋は省かれていますが、切先は両刃でハバキを跨ぐように掻き流された棒樋も再現されています。

工作内容詳細

※表示する価格は受注当時のものです

価格
170,000円台
御刀
倣 小烏丸安芸国住脇中源貞幸同嫡子貞則、刃渡り62.4センチ
ハバキ
御刀付属品
切羽
型切羽 銀仕上げ
T-050-MIR4 鉄地 薩摩波千鳥図鍔
柄下地
製作(標準作)
柄長
7寸2分程度
柄地
鮫皮 短冊着(親粒付き、時代仕上げ)
柄巻
薄茶色正絹糸、諸摘巻(標準作)
縁頭
K-037-MBR2 真鍮地 桜肥後図縁頭
目貫
M-046-NBR9 真鍮地 木に鳳凰図目貫
鞘下地
製作(標準作)
鞘塗
黒石目塗
栗形
上シトドメ 銀仕上げ
鞘尻
C-006-MBR2 真鍮地 石目図鐺
ツナギ
木ハバキ付き

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2件のコメント

  1. 京都府T

    この度は良い拵えを作製していただきありがとうございました。
    手にしっかり馴染むよう鍛練したいと思います。

  2. 京都府T様、コメントありがとうございます。
    このたびはご依頼をいただき誠にありがとうございました。お気に召していただくことができ嬉しく思います。
    今後の修理などについてもぜひご相談ください。

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