花の京都で帯刀して撮影できる、模擬刀の大小拵
京都は清水五条にて、京都の地酒の旬の食材をつかったコース料理が楽しめる日本酒専門店「旨酒旬彩こなから」様から大小拵のご依頼をいただきました。
同店は、京都を訪れた方が撮影を楽しめるよう二階を撮影スタジオをして改装されています。
そのうちの一室は純和風をコンセプトとしており、そこで実際に帯刀できる居合刀(模擬刀)の大小拵です。
綺羅びやかな衣装に見劣りしない派手やかな大刀・脇差をお届けしました。
美味しい日本酒と料理に舌鼓を打ちつつ、大小を腰に差して、昔の京都に想いを馳せるのはいかがでしょうか。
大刀 標準刀身2尺4寸、800g
標準刀身の刃渡り2尺4寸、柄長8寸、鞘を払って800gの大刀です。
千子村正の作風を模した大湾れに箱刃の刀身に、同刀工の代表作のひとつである名槍・蜻蛉切にあやかって蜻蛉図の金具で揃えた拵を着せました。
大小拵の大刀らしく両櫃。差表には笄、差裏には小柄が収まります。
これらに干渉しないよう切羽にも加工が施されています。
柄は暗朱仕上げの鮫皮に紫色木綿糸の柄巻です。黒地に金色の蜻蛉が映えます。 柄下地は真剣柄で、日本刀(真剣)の柄と同様に刀身を抜いてメンテナンスをすることができます。
鞘は鮫皮の仕上げと同様に暗朱石目塗。差表には這竜図笄、差裏には揃い図柄の這竜図小柄を収めます。 大刀の刃文と合わせた千子村正風の刃文の小柄小刀です。
脇差 脇差刀身1尺5寸、557g
脇差刀身の刃渡り1尺5寸、柄長5寸5分、鞘を払って557gの脇差です。
大刀と比べて脇差向けの刃文は数が限られますので、選択可能な中から湾れをご選択。
大刀より小さな鍔とするため、鉄地羽巴図鍔を掛けています。
脇差の柄にも大刀と同じく蜻蛉揃いの金具が付きます。 柄巻や鮫皮の仕上げも大刀と同じ大小揃い。脇差の柄も真剣柄で刀身の着脱が可能になっています。
鞘も大刀と同じく暗朱石目塗。脇差のため笄が付けず差裏に小柄のみを収めます。 脇差の小柄も千子村正風の刃文の小刀に這竜図小柄袋です。
大刀 内容詳細
※表示する価格は受注当時のものです
脇差 内容詳細
※表示する価格は受注当時のものです
- 価格
- 100,000円台
- 重量
- 鞘をはらって557g
- 刀身
- 脇差刀身、約45.5cm (1尺5寸)
- 刃文
- 湾れ
- 切先
- 通常
- 刀身彫
- 棒樋
- ハバキ
- 黒イブシ
- 切羽
- 黒イブシ
- 鍔
- T-037-MIR4 鉄地 羽巴図鍔
- 柄下地
- 真剣柄
- 柄長
- 約16.7cm (5寸5分)
- 柄形
- 標準
- 鮫皮
- 短冊着(親粒無し、暗朱仕上げ)
- 柄巻
- 紫色木綿糸、一貫巻
- 縁頭
- K-041-2BR3 蜻蛉図
- 目貫
- M-041-2BR3 蜻蛉図、中央寄せ
お客様の声
本日、注文の大小拵確かに受け取りました。
(中略)
当店の床の間は幅が狭いため、残念ながら床の間の中には飾る事が出来ませんが、床の間の前に毛氈でも敷いて対応しようかと思っております。
実物は思ったよりも重く模造刀なのに怖くも感じましたが、小柄と大刀の波紋がよく合い拵全体の色合いも良く大変美しいと感じました。
座敷の雰囲気が引き締まった様に感じます。
こちらの御客様方にも喜んで頂けると思います。
有難う御座いました!
旨酒旬彩こなから
「旨酒旬彩こなから」様へは京阪「清水五条」駅下車4番出口より東へ約20m。一筋目のSUBWAY(ファストフード店)の角を北へ約60m進んだ道の東側です。
るなるな
こなから様にて、実物を拝見し、触らせていただきました。
模擬刀とは思えない、しっかりとした重厚な作りに驚きました。
「勝虫(かちむし、かつむし)」にも因む、蜻蛉の鍔・金具も
とても格好良いですね。
座敷の風格がより一層高まったように感じます。
店内で大刀の素振りはできないものの、大刀を構えたり腰に差したりするだけでも
様になりますし、脇差の素振りや、大刀と脇差の二刀流の構え等もできるので、
コスプレイヤーだけではなく、日本刀に興味のある外国人、居合・剣術経験者、
等々、幅広い方々に満足いただける拵ではないでしょうか。
剣道部であった私も、実際にこちらの大刀で形(かた)の稽古をしてみたいと
思いました。
コロナの状況が落ち着きましたら、ご足労お掛けしますが是非こなから様に
お越しください。
美味しいお料理・お酒を一緒にいただきながら、
こちらの拵のこだわりポイントや制作時の苦労話等をお話いただけると
嬉しいです。
刀部
るなるな様
貴重な体験談をお寄せいただきありがとうございます。
お届けをした居合刀を多くの皆さまに楽しんでいただけると当店も大変嬉しいです。
機会があればぜひ一度足を運びたいと考えています。
コメントありがとうございました。