居合作
昭和51年に福島県で登録の御刀です。無銘。刃渡り71.0cm、反り1cm。白鞘付き。居合に使用するには少し重いとのことで後樋を入れました。柄は新調して豚革巻にし、鞘は白鞘を塗鞘に仕立て直しています。新たに樋を彫ること(後樋)によって反りが変わったり内包する傷が表面化することがあり、そのリスクについて非常に悩まれていましたが最終的にご決断されご依頼をいただきました。
平成十六年に岐阜県で登録の御刀です。兼弘作。刃渡り74.5cm、反り1.8cm。拵付き。日々居合の稽古で愛用されている御刀の修繕をご依頼いただきました。もともと柄巻直しと替鞘新調のご相談でしたが、御刀をお預かりしたところ深い錆が生じていたため研ぎ直しを合わせて承りました。
平成十年に鹿児島県で登録の御刀です。薩州住源盛篤作。刃渡り71.6cm、反り1.7cm。拵付き。古くなった柄前を新しいものにあらため、鞘は既存のものを活かしてご希望の使用感になるよう工作を行いました。鍔のガタも修正し今後長らくご愛用いただける居合刀に生まれ変わっています。
平成二十八年に福岡県で登録の御刀です。笹露 筑州住宗重作昌親共鍛記之。刃渡り72.6cm、反り1.9cm。白鞘付き。以前にご依頼をいただいた居合刀(模擬刀)の刀身交換にご満足をいただき、引き続き日本刀の拵製作もご用命いただきました。拵は実用本位の居合作ですが、柄下地・鞘下地ともに御刀に合わせて一作していますのでご依頼者様の身体と御刀をしっかりと守り今後長くご愛用いただけます。
平成二九年に岐阜県で登録の御刀です。無銘。刃渡り67.0cm、反り2.0cm。白鞘付き。この御刀に居合道稽古で使用するための拵一式製作のご依頼をいただきました。当初、型鞘でのご相談をいただいておりましたが細身のきれいな御刀をうまく収めることができる型鞘が見つからなかったため一作物の鞘に変更となりました。
昭和五〇年に愛知県で登録の御刀です。無銘。刃渡り66.5cm、反り2.0cm。拵付き。この御刀の柄前新調と既存鞘の修理をご依頼いただきました。
日本刀諸工作の製作事例です。居合作の拵一式製作です。居合道の練習用に買い求めた昭和二六年に東京都で登録の銘「家次作」、刃渡り二尺二寸七分、反り六分、白鞘付きの御刀に居合道練習用の拵を着せました。ご依頼者様のお好みから鳥の図柄の金具を選択されています。鞘は収まりの良い型鞘(規格物の鞘)が見つかりました。