厚口刀身2尺4寸、996g
厚口刀身の刃渡り2尺4寸、柄長8寸5分、鞘を払って996gの居合刀です。
写実的な蜻蛉の図柄の金具は刀部の通常取扱いにはありませんがお客様のご希望によりご用意しました。柄形はお送りいただいた手のひら写真をもとに調整をしています。
棒樋の先端は真剣樋です。真剣のそれに多くみられるかたちで樋の先端が刀の切先のように棟方に流れます。刃文はすっきりとして潔い直刃。 勝虫図鍔には表に3匹・裏に2匹の計5匹のトンボのすがたが彫られます。江戸時代後期に活躍した金工師・岩本一寛の作を模したもので重量125gと少し重めです。
縁頭と目貫はご依頼者様よりご希望をいただいた写実的な蜻蛉の図柄で揃えました。赤銅を模した黒い石目地に金メッキを施したトンボが映えます。 柄形はご提示いただいた手のひら写真をもとに職人が握りやすいだろうと考えるかたちに整えています。本来の作法からは外れた行いですが、実用本位の模擬刀では人気のある調整工作です。
鞘は黒呂塗です。拵全体を黒でまとめていますので、柄の白鮫や金具の金メッキなどが活きてきます。 長くご愛用いただきたい一振に仕上がりました。
製作内容詳細
※表示する価格は受注当時のものです
- 価格
- 70,000円台
- 重量
- 鞘をはらって996g
- 刀身
- 厚口刀身、約72.7cm (2尺4寸)
- 刃文
- 直刃
- 切先
- 通常
- 刀身彫
- 棒樋、真剣樋
- ハバキ
- 金仕上げ
- 切羽
- 金仕上げ
- 鍔
- T-057-MIR4 勝虫図鍔
- 柄長
- 約25.8cm (8寸5分)
- 柄形
- 手合わせ
- 鮫皮
- 短冊着、親粒無し、白(無着色)
- 柄巻
- 諸捻巻、木綿、黒
- 縁頭
- 蜻蛉図
- 目貫
- 蜻蛉図
- 鞘塗
- 黒呂塗
- 鯉口
- 通常
- 栗形
- 通常
- 返角
- 無し
- 下緒
- 木綿、黒
- 鞘尻
- 通常
お客様の声
本日、注文の居合刀受領いたしました。
今まで使っていた標準刀身の物に比べ、しっかりした造りでずっしりとした手応えを感じます。
少し心配していた柄の握りも、手合わせのおかげでしっくり馴染みます。
何よりも、当方の初歩的な質問にも実に懇切丁寧にお答えいただき、十分に納得することができました。
ありがとうございました。
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