大切先刀身2尺5寸、982g
大切先刀身の刃渡り2尺5寸、柄長9寸、鞘を払って982gの居合刀です。
標準刀身や厚口刀身と違って大切先刀身は棒樋が標準では掻かれません。そのため大切先の迫力に見合った重厚な居合刀になるんですが、本刀は棒樋を掻いて実用的な重量までの軽量化に成功しており、迫力と実用性を両立した武用の一振になりました。
棒樋は通常よりもさらに深い深彫りにし、樋先は真剣樋・樋止は丸止です。真剣樋は大切先の姿に合わせた角度の緩やかな形状に仕上げています。大切先刀身の場合、棒樋は職人が手彫りするため樋の止め位置は自然とハバキから五分(約1.5cm)程度のあたりになり、別途五分止の工作が不要になります。
鍔・縁頭・目貫・鐺金具の金具5点は、取合せの図柄ながらすべて桜で揃えています。鍔は菊の花弁と桜の花弁を半々に透かした桜菊透図鍔。
黒呂塗鞘に正絹黒糸の柄巻で黒くまとめられた拵だからこそ、縁金や頭金などに施された金の仕上げが非常に目を惹きます。鮫皮は経年の風合いを表現した時代仕上げの一の切(親粒の付いた部位)を短冊着せにしました。
鯉口・栗形は真剣の鞘と同様に水牛角で製作しました。鞘尻には縁頭と揃い図柄の桜肥後図鐺金具が付きます。 全体的に色使いは少ないものの要所に手が込んでおり、玄人好みの一振です。
製作内容詳細
※表示する価格は受注当時のものです
- 価格
- 150,000円台
- 重量
- 鞘をはらって982g
- 刀身
- 大切先刀身、約75.8cm (2尺5寸)
- 刃文
- 大乱れに互の目乱れ
- 切先
- 大切先(標準)
- 刀身彫
- 棒樋深彫り、真剣樋、丸止
- ハバキ
- 庄内、金仕上げ
- 切羽
- 金仕上げ
- 鍔
- T-065-NIR9 桜菊透図鍔
- 柄長
- 約27.3cm (9寸)
- 柄形
- 標準
- 鮫皮
- 短冊着、親粒有り、時代仕上げ
- 柄巻
- 諸捻巻、正絹、黒-
- 縁頭
- K-037-MBR3 桜肥後図
- 目貫
- M-050-MAY9 桜図
- 鞘塗
- 黒呂塗
- 鯉口
- 水牛角
- 栗形
- 水牛角、上シトドメ/金仕上げ
- 下緒
- 正絹単色、黒
- 鞘尻
- C-037-MBR3 桜肥後図
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