国綱 68.2センチ、拵一式製作(標準作)

国綱 68.2センチ、拵一式製作

昭和48年に東京都で登録の御刀です。国綱。刃渡り68.2センチ、反り2.4センチ。白鞘入り。
刀部で外装すべての一新をご依頼いただきました。新たに御家紋入りはばきをおつくりし、そのはばきに合わせて実用の拵と白鞘を新調しています。

銀無垢の磨き地に下がり藤の御家紋を陰刻した一重はばき。下がり藤を彫り込んで窪ませ魚子のように点を打って仕上げています。 完成から間もないため白んで見えますが、経年によって硫化が進むことで自然に黒ずんでくるため銀色と黒色のコントラストが映えるはばきになってゆきます。

柄長7寸8分ほど。刃方一文字の一般的な姿の柄前です。金物は的矢図縁頭袖と薙刀図目貫。鍔には夜叉と武者図鍔を掛け、居合家の御刀らしく武を奉じる想いが伝わってきます。 柄巻は黒色正絹糸の下糸を捻り上糸を摘んだ片摘巻で、実用性と美観を兼ね備えます。

黒呂塗鞘。拵の塗鞘としては非常に一般的なものですが、黒く艶のある塗り物は細かな汚れや傷などが目立つやすく、難度の高い仕事が要求されます。 拵と合わせて白鞘も新調させていただき、まさに外装一新となりました。

工作内容詳細

※表示する価格は受注当時のものです

価格
300,000円台
御刀
国綱 68.2センチ
はばき
銀地御家紋入一重はばき(表方に下がり藤紋)
切羽
型切羽 金仕上げ
T-032-MIR3 鉄地 夜叉と武者図鍔
柄下地
新作(標準作)
柄長
7寸8分程度(約23.6センチ)
柄地
鮫皮 短冊着(親粒付き、時代色揚げ)
柄巻
黒色正絹糸 片摘巻(標準作)
縁頭
K-052-MBR3 真鍮地 的矢図縁頭
目貫
M-030-MBR3 真鍮地 袖と薙刀図目貫
鞘下地
新作(標準作)
鞘塗
黒呂塗
栗形
水牛角
栗形
水牛角
鞘尻
水牛角
白鞘
新作(標準作)
継木
木はばき付き

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