関□宗作 66.8センチ、拵一式製作(居合作)

関□宗作 66.8センチ、拵一式製作

昭和四拾九年に大阪府で登録の御刀です。関□宗作。刃渡り66.8センチ、反り1.3センチ。拵付き。
譲り受けた御刀に付く拵があまりにも貧弱であったため、武道の稽古用として使用できるよう一式の新調をご依頼いただきました。 御刀やはばきにも不具合があったため合わせて一新し今後長くご愛用いただける一振に生まれ変わりました。

御刀は関で打たれた軍刀でしたが、刃区周りの形状が思わしくないうえ目釘穴に鉛を埋めて穴を小さくしようとした意味のない工作の跡がありました。 また、 はばきも別の御刀のものに辻褄合わせの加工をしたもので拵の新調に適するものではありませんでした。 そのためまずは刃区周りのやすりがけではばきが新調できるようにし、目釘穴の鉛は除去して形状を整え直しました。はばきは銅地一重はばきをおつくりしました。

ご依頼者様のお名前に「桜」が含まれることから刀装具はすべて桜の図柄でまとめられました。 鍔は人気の高い桜透図鍔で、肥後金工を代表する林派の祖として知られる林又七の作を現代金工師が写したものです。

柄長は約24センチ。握り心地の良い牛裏革の糸で諸捻巻にしています。 金具は桜揃いです。粒立ちの大きな鮫皮を短冊着にしました。

黒呂塗鞘。造り鞘のため鯉口・栗形・鞘尻の三点は標準で水牛の角でおつくりいたします。このたびは鞘尻に桜の鐺金具を付けました。

工作内容詳細

※表示する価格は受注当時のものです

価格
150,000円台
御刀
関□宗作 66.8センチ、刃区周りの調整
ハバキ
銅地一重腰祐乗はばき
切羽
型切羽 金仕上げ
T-066-MIR4 鉄地 桜透図鍔
柄下地
製作(居合作)
柄長
7寸6分程度(約24センチ)
柄地
鮫皮 短冊着(親粒無し、白)
柄巻
黒色牛裏革糸 諸捻巻(居合作)
縁頭
K-037-MBR3 真鍮地 桜肥後図縁頭
目貫
M-050-MAY9 合金 桜図目貫
鞘下地
造り鞘(居合作)
鞘塗
黒呂塗
鯉口
水牛角
栗形
水牛角
鞘尻
C-037-MBR3 真鍮地 桜肥後図鐺

日本刀諸工作のご相談はこちらから