無銘 71.2センチ、拵一式製作(標準作)
平成十八年に福岡県で登録の御刀です。無銘。刃渡り71.2センチ、反り1.0センチ。白鞘入り。
お手持ちの御刀に武用の拵をおつくりいたしました。時間が経つほど色が冴えて美しくなる朱溜塗が大きな見どころの拵です。
拵の新調にあたってご依頼者様ご希望のイメージに近いイラストがあったためそれをご提示いただきました。拝見する限り何らかの漫画の一コマのようでしたが、そうしたイラストでは突飛なものや作法に反するものが多いためせっかくご提示をいただいてもイラスト通りという訳にはいかず、あまり歓迎のできる方法ではないのが正直なところです。このたびは金具の図柄や各部位の色合いなど要素ごとにご希望を読み取り、拵に反映をしました。
- 無銘 71.2センチ、拵一式製作
- 拵全体
鍔はイラストとほぼ同じ図柄の三日月武蔵透図鍔を掛けました。昨今では漫画の作画資料としてネットで入手しやすい現代物金具の写真を用いることも多いようで見覚えのある図柄の金具が描かれていることが散見されます。
- 鉄地 三日月武蔵透図鍔
柄前は青い柄巻が特徴的だったためその再現に注力しました。それに該当する柄糸の取扱いがなかったため薄藍色糸を個別にご用意しました。またイラストでは白鮫でしたが白のままの鮫皮は安っぽく見えてしまうことが多いため少し時代色揚げをして雰囲気良く仕上げています。金具は差し上げたご提案をもとにご依頼者様が選定をされました。
- 柄前表裏
- 柄前全体
- 少し時代色揚げをした鮫皮
- 巻留周り
- 蔓唐草図の頭金
イラストの塗鞘は暗い赤色ながら透明感を感じる塗りが大きな特徴でした。これを再現するため略式本漆塗での朱溜塗をご提案しました。現代の材料や道具を活用しつつ仕上げるため通常の本漆塗と比較して安価・短納期になりながらも本漆の美しさを存分にお楽しみいただけます。血の色である赤は命に通じ、明るい赤色は古来から再生・浄化を象徴するとされてきました。本漆での朱(赤)は経年でも色がくすまず逆に色が上がる(=色が冴える)ため縁起が良く、鳥居などにも用いられます。
- 塗鞘全体
- 略式本漆朱潤塗
- 本漆のため経年で朱がさらに冴えます
- 鞘尻周り
工作内容詳細
※表示する価格は受注当時のものです
- 価格
- 270,000円台
- 御刀
- 刀 無銘 71.2センチ
- はばき
- 現状のもの
- 切羽
- 型切羽 金仕上げ
- 鍔
- T-044-NIR9 鉄地 三日月武蔵透図鍔
- 柄下地
- 新作
- 柄長
- 8寸3分程度(約25センチ)
- 柄地
- 鮫皮 短冊着(親粒付き、時代色揚げ)
- 柄巻
- 薄藍色正絹糸 片摘巻
- 縁頭
- K-040-NBR9 真鍮地 蔓唐草図縁頭
- 目貫
- M-012-MAY3 合金 不動明王図目貫
- 鞘下地
- 新作
- 鞘塗
- 略式本漆朱溜塗
- 鯉口
- 水牛角
- 栗形
- 水牛角
- 鞘尻
- 水牛角
- 継木
- 新作 木はばき付き












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