重要文化財 鳴狐写し1尺7寸8分、440g

重要文化財 鳴狐写し1尺7寸8分、440g

真鍮刀身の刃渡り1尺7寸8分、裸身で440g
重要文化財 「刀 銘左兵衛尉藤原国吉」 鳴狐と号する御刀の特徴をできる限り高品質に再現した写し製作の観賞用模擬刀です。

以前に掘出物コーナーで販売をしていた一振のみの限定品です。

鳴狐(なきぎつね)は、鎌倉時代(13世紀)に作られたとされる日本刀(打刀)である。日本の重要文化財に指定されており、東京国立博物館所蔵。文化財名称は「刀 銘左兵衛尉藤原国吉」である。

鎌倉時代中期の刀工・粟田口則国の子とされる国吉により作られた刀である。 刃長54.0センチ、反り1.5センチ。地鉄(じがね)は小板目肌で地沸(じにえ)よくつき、刃文は直刃(すぐは)で帽子(切先の刃文)は小丸に返る。表裏に棒樋(ぼうひ)を彫る。茎の指表(さしおもて)に「左兵衛尉藤原国吉」の銘を切る。同作は、打刀としては珍しく平造であり、こうした例は前後の時代ではわずかに見られるが鎌倉時代の作品としては珍しく、何らかの理由によって特注されたものとも考えられている。

「鳴狐」の号の由来は明らかでない。

Wikipediaより一部抜粋

打刀とも大脇差とも分類される本刀の最大の特徴は、鎬のない平造であることではないでしょうか。 通常の刀には刃と棟の間が高くなった鎬(鎬筋)がありますが鳴狐はそれがなく短刀のように平面的になっています。
棟寄りに細い棒樋を掻きます。棒樋の先の刀樋や薙刀樋のような留めの形状も再現しています。

棟は三角状の庵棟ではなく台形となる三ツ棟。平となる幅は棟区がもっとも広く切先に向かって緩やかに細くなり切先先で収束します。 模擬刀身の製造工程では仕上げのためのバフ磨きが必須となりますがバフによって立てた角が丸くなってしまうため、三ツ棟とするには大きな苦労があったと聞いています。

茎には本歌と同様に刀工の手癖を模した銘8文字「左兵衛尉藤原国吉」を切ります。 この銘は現役の刀匠様に切っていただきました。この刀匠様のご厚意で目釘穴や茎尻の形状も本歌にできるだけ似せていただいています。 本刀は真鍮刀身で鋼のようにきれいな錆は付かないため、黒染を行い黒錆を模した仕上げを行っています。

本歌には金無垢か金着の二重はばきが付きますが、本刀には一重越中はばきを付けてみました。 下貝と上貝のように段差を付けあたかも二重はばきのように見せたはばきです。 二重はばきでは下貝に縦方向のやすり目を入れることが多いですが、越中はばきだと段差の際までやすりがかからず甘い仕上がりになってしまいます。 この不出来を避けるため、下貝はあえて磨地にしてみました。
はばきも刀身の三ツ棟に合わせて三面を立てています

本歌には刀筒が付くようですがその製作が難しかったため白鞘に収めました。 キリッとした鎬が立った白木の外装が年月を経て飴色に変わる変化をお楽しみいただけます。 この白鞘には鞘書を施してみました。日展の受賞者による筆で、より引き締まった印象になりました。

本刀にお好みの拵(一式98,000円~)をおつくりすることも可能です。ご興味のある方はぜひお問合せください。

製作内容詳細

※表示する価格は受注当時のものです

価格
198,000円
重量
裸身440g
刀身
真鍮刀身平造、三ツ棟(鳴狐写し)
刃文
直刃(鳴狐写し)
刀身彫
棒樋(先の刀樋と薙刀樋のような留めも再現)
はばき
銅地金鍍金一重越中はばき
左兵衛尉藤原国吉
外装
白鞘(鞘書「鳴狐写シ 刃長一尺七寸八分有之」)

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