軽量刀身2尺3寸、722g

軽量刀身2尺3寸、722g

軽量刀身の刃渡り2尺3寸、柄長8寸、鞘を払って722gの居合刀です。
ご依頼にあたって「70歳半ばになり体力、握力も落ちているためできるだけ軽い刀にしたいと思っています」とご相談をいただきました。同じ刃渡りの場合、標準刀身に棒樋深彫りと軽量刀身(通常の棒樋)では目安重量はだいたい同じくらいになりますが、前者は棒樋が深くなるため振ったときに樋鳴りがしやすく、後者は持ったとき・振ったときなど常時軽く感じるという違いをご案内し、できるだけ体力の負担を減らしたいという主旨から軽量刀身でご注文をいただきました。

これまで2尺3寸5分を愛用されてきましたが居合刀新調のこの機会に5分短い2尺3寸でご依頼をいただきました。刃文は調子の異なる複数の乱れ刃が相州伝らしい大乱れに互の目乱れです。刀樋(真剣樋)に棒樋の掻流しで古刀のような雰囲気を演出します。

柄形はご提供いただいた手のひら写真をもとに調整を行いました。握りやすいよう柄の中ほどをわずかに反らせています。踏ん張りのない縁金で立鼓がとられており大阪立鼓のような柄前に仕上がりました。刀装具はすべて密教に関わる図柄で統一されておりご依頼者様が本刀に込める祈りを感じさせます。

暗朱石目塗鞘。全体的に秋が深まったような色合いでまとめられた雰囲気の良い一振です。鞘尻は縁頭と揃いの鐺金具を付けて補強を図ります。

製作内容詳細

※表示する価格は受注当時のものです

価格
120,000円台
重量
鞘をはらって722g
刀身
軽量刀身、約69.7cm (2尺3寸)
刃文
大乱れに互の目乱れ
切先
通常
刀身彫
棒樋、真剣樋、掻流し
はばき
庄内、金仕上げ
切羽
金仕上げ
T-043-MIR4 三鈷杵図鍔
柄長
約24.2cm (8寸)
柄形
手合わせ
鮫皮
短冊着、親粒無し、暗朱仕上げ
柄巻
諸捻巻、豚革表、焦茶
縁頭
K-032-MBR3 梵字図
目貫
M-035-MBR3 金剛杵図
鞘塗
暗朱石目塗
鯉口
通常
栗形
通常
返角
無し
下緒
木綿、金茶
鞘尻
C-032-MBR3 梵字図
バランス
手元寄せ
希望重量
720g前後

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